専門医が語る「冷え症の真実」死因の多くが“低体温”起因
冷えに悩む女性全般
「人間の細胞は、温度が下がると活動性が低下し、冬眠状態に陥ることもあります。逆に温度が上がると、活動性が増し、活発に働き始めるのです。また、がん細胞は熱に弱く、42度以上で死滅することがわかっています。体温の上昇により、免疫力や代謝が上がることはすでによく知られていますが、免疫力アップは風邪だけでなく、肺炎や膀胱炎の予防にも効果的です。また、代謝が上がると血管内に老廃物がたまりにくくなり、動脈硬化の発症が遅らせられるほか、肝臓や腎臓といった臓器の機能も向上。腸管の働きも、体温が高いほうがいいのです」
さらに興味深いのは、脳の働きにも体温が関係していること。
「脳は電気信号で動いているため、体温が下がりすぎると神経同士の接触が悪くなってしまいます。すると、ものを考える力や、やる気が低下してしまうのです」